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中国産ウナギの産地偽装で、徳島市に拠点を置く水産物輸出入販売「魚秀」(大阪市)が、国産と偽装したウナギ二百五十六トンの販売で少なくとも二億円の利益を得ていたとみられることが二十七日、農林水産省の調査で分かった。
農水省などによると、魚秀は国産と偽った中国産ウナギ二百五十六トン(二百五万匹)を三-四月「神港魚類」(神戸市)に販売。仕入れ値が計約四億四千万円だったのに対し、神港魚類からは約七億七千万円が支払われた。
取引に絡み、ウナギを扱っていないのに取引伝票を発行した協力業者二社に「手数料」として約四千万円が支払われたほか、神港魚類の担当社員にも口止め料とみられる一千万円が渡されていた。これらを除いても魚秀は二億数千万円の利益を得ていたとみられる。複雑な取引は魚秀がブローカーから指南を受け、高松市内で偽装ラベルが張られていたという。
■「神港魚類」が返品費用負担 立ち入り前に偽装把握
中国産ウナギの産地偽装で、水産物卸売会社「神港魚類」の役員が系列会社から今月九日に「販売元が架空会社の可能性がある」と忠告を受けたが、十四日まで販売を続けていたことが分かった。
同社は会見などで「偽装は十二日の農水省の立ち入り調査で認識した」と説明していたが、それ以前に情報を把握していた。販売先は「魚秀」を除くと、神戸市内や西日本各地の十六業者。販売先がウナギを返品され、代金を返金した場合、費用を負担するという。
■偽装ウナギ スーパーなど返品に対応へ
中国産偽装ウナギを販売していたスーパーなどで、回収や返金に応じる動きが出ている。神鉄エンタープライズ(神戸市北区)は、スーパー「食彩館」の北鈴店と新開地店で販売。北鈴店では五月二日から販売し、数は集計中。新開地店では六月に計六日間、約四十パックを販売した。
会員制のため、購入者はほぼ特定できるといい、対象者に電話で連絡している。神鉄エンタープライズ商品室TEL078・581・8190
■阪神百貨店は販売取りやめ
中国産ウナギの産地偽装で、阪神百貨店(大阪市)は二十七日、水産物輸出入販売「魚秀」幹部が役員を兼任する、高知県南国市の水産物加工会社のウナギのかば焼きを販売停止にした。
阪神百貨店は「万が一のことがあってはお客さまに迷惑が掛かるので取り扱いを中止した」としている。商品はインターネット上と大阪、兵庫両府県の四店舗で販売している中元向けの「高知県産うなぎ蒲焼き」。既に十数件の注文があり、うち数件を発送したという。
阪神百貨店は二十五日に産地偽装が明らかになったことを受け、すべてのウナギ商品の産地証明を取り寄せるなど、調査を進めていた。
http://www.maruha-nichiro.co.jp/index.html
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