|
|
中国産ウナギの偽装問題で、ウナギ販売業「魚秀(うおひで)」(大阪市)が「愛知県三河一色産」と偽装して水産物卸売業「神港魚類」(神戸市)に販売した中国産のかば焼きのうち、15トンを買い戻す「循環取引」を行っていたことが分かった。
農林水産省は、魚秀が中国産ウナギの出荷元ではなく、購入した業者の1社にすぎないことを装った隠蔽(いんぺい)行為とみて調べている。
農水省によると、魚秀は「マルハニチロホールディングス」の子会社の神港魚類に、商社2社を経由して販売した中国産かば焼き256トン(約204万匹)のうち、15トン(約12万匹)を目立たないように小口に分けて買い戻し、西日本の卸売業者などに直接売却していた。そして、「一色産と称する不審なかば焼きが出回っている」との通報を受けた農水省から6月初旬に、商品を取り扱った業者の1社として事情を聞かれると、仕入れ先として神港魚類の名を挙げ、自社が出荷元であることを気づかれないようにしていたという。
一方、魚秀が神港魚類にかば焼きを販売する際に介在した商社の関係者によると、魚秀側は架空会社の「一色フード」名の領収書を発行していた。この商社は神港魚類側から振り込まれたかば焼き256トン分の代金を4回に分けて、現金で魚秀の非常勤役員らに手渡した際、いずれも一色フードの領収書を受け取った。この関係者は「当時は架空の会社とは気づかなかった」と話している。
一連の魚秀による隠蔽行為について、農水省表示・規格課は「これだけ取引を複雑化させれば、仮に調査されても自社の存在は明るみに出ないと思ったのだろう。まるでマネーロンダリング(資金洗浄)ならぬ『ウナギロンダリング』だ」と話している。
http://www.maruha-shinko.co.jp/
|
|