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亜高山帯林での枯死木分解に気候が与える影響を予測

 投稿者:  投稿日:2021年 6月28日(月)16時14分23秒 103.140.113.238
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  亜高山帯林での枯死木分解に気候が与える影響を予測
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/06/press20210628-02-picea.html

2021年6月28日 14:00 | プレスリリース・研究成果
【本学研究者情報】

〇大学院農学研究科 助教 深澤遊
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

本邦の中部山岳地帯に分布するトウヒ(注1)枯死木の菌類群集と気候の関係を調べました。
枯死木成分のうち難分解性のリグニン(注2)を分解しない褐色腐朽菌グループの多様性や発生頻度は気温と正の関係、降水量と負の関係がありました。
気候変動による山岳地帯の生態系の変化を予測する基礎的なデータとなる研究成果です。
【概要】

高山帯~亜高山帯の山岳地帯の生態系は気候変動の影響を受けやすいと言われており、近年、樹木の大量枯死が頻発しています。枯死木は分解に伴い二酸化炭素を放出しますが、山岳地帯における枯死木分解が気候によってどう変化するかについては、ほとんど知られていません。

東北大学大学院農学研究科の深澤遊助教らの研究グループは、本邦中部山岳地帯の亜高山帯を代表する樹種であるトウヒの枯死木内部の菌類群集を網羅的に調査し、リグニンを分解しない褐色腐朽菌の多様性や発生頻度が気温と正の関係、降水量と負の関係を持つことを明らかにしました。

これは、同グループがすでに報告している気候とリグニン蓄積の関係を支持する結果であり、気候変動による山岳地帯の生態系の変化を予測する基礎的なデータとなります。

本研究成果は2021年6月16日(水)に国際誌「Canadian Journal of Forest Research」で公開されました。


【用語解説】

(注1)トウヒ
マツ科の針葉樹。トウヒ(Picea)属は北半球の北方林に広く分布するが、本邦中部山岳地帯にはトウヒ(Picea jezoensis var. hondoensis)が隔離分布し、南限に近い奈良県の大台ヶ原では衰退が著しい(図B)。

(注2)リグニン
木材を構成する3大成分(リグニン、セルロース、ヘミセルロース)の一つで、木材の20~30%程度を占める。難分解性(図C)。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

深澤 遊(フカサワ ユウ)
東北大学大学院農学研究科 助教
電話:0229-84-7397
E-mail:yu.fukasawa.d3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
 
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